私が愛して止まないエアープランツ。「100均のエアープランツ使ったグリーンインテリアをおしゃれに飾ろう!」の続編として、今回のテーマは「エアープランツで、キッチンやトイレをおしゃれに彩ろう!」でお送りします。
Camera:NIKON D800
Lens:TAMRON AF24-70mm F/2.8 Di VC USD
NIKON AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
画像サイズ:2550×1700pixel(サムネイルをクリックすると拡大表示します)
Contents
- 1 エアープランツで部屋に緑を飾る
- 2 キッチンをエアープランツで彩る
- 2.1 キセログラフィカ(T. xerographica)
- 2.2 イオナンタ”フエゴ”(T.ionantha “Fuego”)
- 2.3 イオナンタ”ピーチ パープルフラワー”(T.ionantha”Peach-Purple Flower”)
- 2.4 ジュンセア(Tillandsia juncea)
- 2.5 テクトラム(T.tectorum)
- 2.6 メラノクラテル(Tillandsia tricolor var. melanocrater)
- 2.7 ブッツィー(T.butzii)
- 2.8 カプトメデューサ(T.caput-medusae)
- 2.9 セレリアナ(Tillandsia seleriana)
- 2.10 ウスネオイデス(Tillandsia usneoides)
- 3 トイレをエアープランツで彩る
- 4 サンキャッチャーをエアープランツで彩る
- 5 共有:
- 6 関連
エアープランツで部屋に緑を飾る
エアープランツを枯らさないためには、3つのポイントがあります。
- 1.適度な日差しが入ること(強すぎる直射日光だと葉焼けしてしまう)
- 2.昼間は乾燥、夜間は湿っている湿度が最適
- 3.蒸れないように適度な空気の流れがあること
この窓際だとエアープランツには好都合な光の状況です。窓やドアを空けて換気することで空気に動きを作れるし、シンクのすぐ横なので霧吹き等で手軽に灌水することができます。熱が籠るコンロ周辺は不向きですが、明るいキッチンにエアープランツはなかなか相性が良いとも考えられます。
キッチンをエアープランツで彩る
ここがうちのキッチンのシンク周辺です。ちょっと殺風景な気もしますね。日光が差し込む窓があるので、エアープランツで飾り付けしてみることにしましょう。
小型のキセログラフィカを入手したので、これをメインに据えてレイアウトを考えます。
できるだけ費用をかけず、既に手元にあるガラスベースや100均で買った小物を活用して配置。
左から順にエアープランツの種類を簡単に説明すると…
キセログラフィカ(T. xerographica)
チランジアの「王様」と呼ばれる、エアープランツ好きなら誰もが憧れる大型種。葉先がカールしたカボチャのようなフォルムが特徴的。あまり知られていませんが、CITES2(ワシントン条約付属書2種)対象種だったりします。鉢カバーを活用することで、高さのあるレイアウトと通気性を両立しています。
イオナンタ”フエゴ”(T.ionantha “Fuego”)
イオナンタ”ピーチ パープルフラワー”(T.ionantha”Peach-Purple Flower”)
イオナンタにはたくさんの品種が存在します。小さい株なので、まとめてガラスベースに入れています。フエゴはその名の通り「炎」のように真っ赤に染まり、ピーチパープルフラワーは開花期に葉が桃色になり紫の花を咲かせる種類。「フエゴ」は「フェーゴ」のインボイスネームの場合もあります。以前は高価でしたが、最近は値段も下がってきた印象があります。
ジュンセア(Tillandsia juncea)
清涼感をイメージさせる長い葉が特徴的。銀葉種のジュンセアは乾燥に強く日差しを好むので、窓の近くに配置。個人的には育てやすい(葉が伸びるスピードが早め)印象があります。外側がちょっと茶色くなってきたので枯葉取りしようかな。
テクトラム(T.tectorum)
真っ白なトリコームを維持するために、水やりはかなり少なくしています(水を与えすぎるとトリコームが退化して、観賞価値が激減してしまうため)。純白トリコームがふかふかで気品溢れるその姿は、「王様」キセログラフィカに対して、こちらはエアープランツの「王妃」または「女王」と言えるでしょう。
メラノクラテル(Tillandsia tricolor var. melanocrater)
トリコロールの一種で、細く硬くてシャープな葉が特徴の緑葉種。特に葉が折れやすいので扱いに注意。赤と黄色の花序と紫色の花の3色(トリコロールカラー)が名前の由来なので、開花が楽しみな種類でもあります。
ブッツィー(T.butzii)
壺型緑葉種で比較的丈夫な種類なのですが、個人的には葉が横に広がっていきやすい印象があります。クランプ(群生)になりやすい種類ということもあるんでしょうかね。
カプトメデューサ(T.caput-medusae)
ギリシャ神話に登場する怪物メディーサのような葉の捻じれが名前の由来。壺型緑葉種は日陰・湿度を好むので、夕方以降にしっかり水を与えつつも日中は水を切って蒸れないようにします。カプトメデューサは好きな種類の1つで、状態が良い株を見かけたらつい買ってしまいます。
セレリアナ(Tillandsia seleriana)
肉厚でユニークな形が特徴、30cm以上にまで成長する大型種。自生環境下では葉の内側にアリが住んでいることで知られています。近所のホームセンターでひっそり売られていたので、思わず即購入しました。結構なレア種だと思うので、ホームセンターのガーデニング担当者は結構マニアックなのかも。好き嫌いが分かれそうな独特の形状ですが、ぷにぷにとした手触りも面白い種類です。
ウスネオイデス(Tillandsia usneoides)
別名スパニッシュモス。ハンギングで人気の高い種類ですが、葉が細い品種は極端に乾燥を嫌うので注意。
こんな感じに針金や紐をくくりつけて吊るすのが基本。広く出回っている品種ですが、良い状態で育てるのは慣れていないと難易度が高めだったりします。
現在はこんな感じに。もっとエアープランツの森みたいに増やしていきたいですね。
トイレをエアープランツで彩る
トイレの写真で恐縮ですが、何も配置してないときはこんな感じ。窓際がちょうど良い日陰なので、空気が籠らないように窓を開けるか換気扇を回せば、十分にエアープランツを育てられそうな環境です。
キッチンに配置していたジュンセアをハンギングのガラスポットに入れてみました。小型の多肉植物やサボテンを活けても可愛いと思います。
左から順にエアープランツの種類を簡単に説明すると…
ハリシー(Tillandsia harrisii)
100均で購入したハリシーがここまで成長しました!厚みのある葉は存在感あります。
マグヌシアーナ(Tillandsia magnusiana)
柔らかなで細い葉は繊細な印象の銀葉種。美しい姿を維持し育てるには環境整備と管理が必須。
コルビー(Tillandsia kolbii)
インボイスネーム「スカポーサ」で流通していることもあります。葉が同じ方向にカールするフォルムが美しい種類。
ゼリーのクリスタルソイルボールは、ベースに移さず瓶のままでもインテリアになります。特に逆光になる窓際だと透明感がより強調されます。
無機質な中に生きている緑を置くことで、空間のコントラストや安らぎの雰囲気が生まれると思います。
サンキャッチャーをエアープランツで彩る
サンキャッチャー(Sun Catcher)とは、部屋に太陽の光を小さな虹のように運び込む光のアクセサリーのことで、海外ではレインボーメーカー(Rainbow Maker)とも呼ばれています。サンキャッチャーにエアープランツをセットした商品も販売されています。
これを窓際に置くと、太陽の光が宝石のようなサンキャッチャーに当たって、プリズム効果で光のスペクトルが現れます。
壁際に置いて虹のような反射を楽しむも良し、サンキャッチャー自体の煌めきを眺めるも良し、です。
この記事を読んでエアープランツに興味を持ってもらえれば嬉しいですが、合わせて少しでも正しい知識も知って頂ければと思います。飼育が簡単と喧伝されているエアープランツですが、間違ったイメージが先行していることも多いので…
× 水をやらなくていい
↓
○ 定期的な水やりが必須
× 光を必要としない
↓
○ 植物は光合成のために光が必要。特に銀葉系チランジアは日照を好む
× 土や鉢植えは不要
↓
○ 土は不要だが、壷型など水分を好む一部の種類は鉢植えが適切
× エアープランツに根は無い
↓
○エアープランツにも根は生えてくる(根から水分や養分を吸収するのではなく、固定するために使う)
× 月に1回、一晩中ソーイング(水に沈める)すれば大丈夫
↓
○ ソーイングは干からびてしまった個体への緊急手段でダメージが大きい
エアープランツは「風通しがよく涼しくて湿度が高い」気候に生息する種類が多く、空気中の水分を葉から吸収します。根は活着に使うのがメインで、根からあまり水分は摂りません。そして「直射日光の当たらない明るい日陰」を好みます。ここが最大のポイントだと思われます。室内に置くと、「風通しが悪く湿度が低い暗い場所」になりがちです。全く水を与えないと当然枯れますし、葉に潅水しても、吸収されるまでに乾いてしまうと意味が無いし、湿ったままだと蒸れて腐ってしまう。この矛盾点が室内飼育の問題だと思います。普通の室内用蛍光灯下で健全に育成できるとは到底思えません(水草用の強照明下での育成は試してみたいですけど)。
その課題を解決しつつスタイリッシュにインテリアグリーンを飾る(しかも安価で!)のが今回のテーマでしたが、いかがだったでしょうか?少しでも参考にしてもらえれば幸いです。では、あなたの日常にも素敵な緑がありますように!

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